治らない手足のぶつぶつ…それは掌蹠膿疱症かもしれません
掌蹠膿疱症とは?
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、手のひら(掌)や足の裏(蹠)に小さな膿をもったぶつぶつ(膿疱)が繰り返しできる慢性的な皮膚疾患です。
膿といっても細菌感染によるものではなく、うつる病気ではありません。
症状としては
・手のひらや足の裏に小さな膿のぶつぶつ
・赤みやかゆみ
・皮むけやひび割れ
・痛みを伴うこともある
などがみられ、良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。
中には、関節の痛み(掌蹠膿疱症性骨関節炎)を伴う場合もあります。
掌蹠膿疱症の原因
掌蹠膿疱症は、はっきりとした原因が完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関係していると考えられています。
主な原因・悪化因子
◇喫煙
喫煙は掌蹠膿疱症と強く関係しているといわれています。
禁煙により症状が改善するケースもあります。
◇慢性的な感染
特に
・扁桃炎
・歯周病
・副鼻腔炎
などの慢性的な炎症が関係することがあります。
◇金属アレルギー
歯科金属などが原因となるケースも報告されています。
◇ストレス
ストレスや体調の変化によって症状が悪化することがあります。
掌蹠膿疱症の診断方法
掌蹠膿疱症は、皮膚の症状や経過をもとに皮膚科で診断します。
必要に応じて
・皮膚の状態の確認
・真菌検査(水虫との区別)
・血液検査
・金属アレルギー検査
などを行うことがあります。
似た症状の病気として
・汗疱
・水虫(足白癬)
・乾癬
などがあるため、自己判断せず皮膚科での診察が大切です。
掌蹠膿疱症の治療法
掌蹠膿疱症は、症状に合わせて治療を行います。
主な治療方法は以下の通りです。
◇外用薬(塗り薬)
基本となる治療です。
・ステロイド外用薬
・ビタミンD外用薬
などを使用して炎症を抑えます。
◇内服薬
症状に応じて
・ビタミン剤
・抗アレルギー薬
・免疫調整薬
などを使用することがあります。
◇光線療法
紫外線を照射する光線療法(ナローバンドUVBなど)が効果的な場合もあります。
原因への治療
原因となる可能性のある
・歯科治療(歯周病など)
・扁桃炎の治療
・禁煙
などを行うことで改善することもあります。
自宅で気をつけること
掌蹠膿疱症は日常生活の工夫も大切です。
◇禁煙
喫煙は症状を悪化させることがあるため、禁煙が強く推奨されます。
◇手足の保湿
乾燥は症状を悪化させることがあります。
保湿剤を使用して皮膚のバリア機能を保つことが大切です。
◇ストレス管理
疲労やストレスが悪化のきっかけになることがあります。
◇刺激を避ける
洗剤や摩擦などの刺激はできるだけ避けましょう。
手のひらや足の裏のぶつぶつは皮膚科へご相談ください
手のひらや足の裏のぶつぶつは、掌蹠膿疱症以外の皮膚疾患の可能性もあります。
症状が続く場合や繰り返す場合は、早めに皮膚科で診察を受けることをおすすめします。
適切な診断と治療により、症状のコントロールが期待できます。